カジューのインド徒然草

インド(ニューデリー在住)。旅行記を中心にインド生活を綴る。ヒンディー語も勉強中。20代中盤のインド大好き若手駐在員の徒然なる日常を書き記します。

デリー到着前夜

2023年7月30日、私はデリーに向かう為に羽田空港にいた。地元の愛知県から、母、姉、義兄が見送りに来てくれた。夕方ごろデリーに到着する予定だ。インドは前年(2022年)の9月に弾丸一人旅で訪問して以来2度目であり、事前にインドの街がどのようなものであるか、Youtubeでの予習もしていた。特に不安は無く、心躍る気持ちで羽田空港の待合室にいた。

 

そもそも何故インドに行こうと決断したのか。入社2年目の春くらいから、自分の心は何故だかインドに向いていた。これといった理由が有る訳では無いが、早くインドで働きたいと強く思うようになっていた。直属の上司やその上司の所属部部長、果ては人事部長にまで、「何とかしてインドに行きたいんです。」とお願いしていた。私の会社で海外に赴任する方法は大きく3つある。1つは駐在。2つは”研修”という名目での若手派遣。そして最後が”語学研修”という方法だ。なんとかして早くインドに行きたい私は、1の駐在に派遣してもらうべく様々な関係者に働きかけながら、3の語学研修制度に応募するという道を取った。(2の”研修”には当時私の部署からインド派遣の枠が無かったため断念。)

 

最速でインドに行きたい私は、語学研修制度への申し込みを心に決めている旨を上司に相談した。すると上司は「お前の決めた道だから応援する。ただ、インドは他の国とは色んな意味で違い過ぎる。お前まだインド行ったこと無いんやろ?一回自分の目で見てから決めろ。」と言われた。当時私はインドネシアに2週間の出張中であった。語学研修生の応募締め切りが迫る中、私はインドネシアでインド行きのフライトを取り、金曜日にインドネシアから帰国して一旦帰宅し荷物を整理、そして7時間後には再び羽田空港に居た。たまたま月曜日が祝日だった為、土日月の3日でインドを見て回り、火曜日の朝に日本帰国しそのままオフィスで働くという弾丸スケジュールだ。ただ、直属の上司が「一回見てこい」と言っている手前、行くしかない。逆に言えば、ここまで本気を見せればもう上司としても「わかった、行ってこい」と言うしかないだろうという考えだった。

 

そしてインドに到着し、デリー近郊やアグラを訪れた。そしてそのまま語学研修生に応募し合格、晴れてインド行きの切符を掴むことが出来たのだった。2022年秋のことであった。

 

時は流れて2023年7月30日、もう一度、今度は観光では無く、インドに居住してインドでお金を稼ぐ為にインドに向かう。なんだか不思議な気持ちだった。

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