前回、デリーのラーメン事情について記事を書いた。
https://kazindia.hatenablog.com/entry/2024/02/18/124335
デリー・グルガオンのラーメン事情は非常に充実しており、特に"くうらく"と"愛味"のラーメンはとても美味しいということ。地元の田舎にいたときのことを考えたら、寧ろデリー・グルガオン地域の方が手軽にラーメンにアクセスできるような状況であること。などを書かせて頂いた。
私の家は南デリー地域にあり、ざっくりグルガオンの店までは20~25km程度、エアロシティまでも10~15kmある。そうなると、交通費もバカにならない(Uberでタクシーを呼んだらグルガオンまで往復で1200ルピーくらいはかかる)し、渋滞に嵌ったらグルガオンまでは2時間くらいかかってもおかしくない。そうなると、特に私の居住地から考えるとやっぱりそれ程ラーメンは気軽に食べられるものでは無い。しかしなんと、私の家の近くにもとあるラーメン屋がオープンしている。その名もMENSHO TOKYO。これは日本でも超有名店であり、食べログTOP5000にも名を連ねる人気店だ。私の友人が東京のMENSHO TOKYOに行っているインスタのストーリーを何度も見たことがある。そんな人気店が、Greater Kailashという南デリーの落ち着いたマーケットで営業しているのだ。家から近いことも有り、赴任してから早速行ってみた。
Greater Kailashは、南デリーの中でもかなり落ち着いたエリアであり、スタバやBlue Tokaiなどのおしゃれカフェが立ち並ぶ。有名イタリアンレストランの店があったり、おしゃれなピザ屋があったり、"Punjab Grill"などのやや高級なインド料理店が見られる。さて、店を発見したので早速入ってみることに。MENSHO TOKYOの周りには謎の日本料理店もちらほら見られる様子で、はちゃめちゃ日本語の看板がある。
入店、注文
メニューを見ると私の一番大好きな鶏白湯ラーメンがあるではないか。
早速注文して見た。どうせだったら、と唐揚げも注文。待つこと数分、ラーメンと唐揚げがサーブされた。
スープを一口飲んでみると、うん、悪くない。鶏の味もしっかりしているし、日本のラーメン屋にあってもおかしくないような味だ。期待できる。面を箸であげてみると、これはなんだ。まるでうどんではないか。お世辞にもラーメンの麺とは言えない。口に運んでみると、うん、うどんだ。そして、うどんの中でもかなりゆで過ぎの方の。好みかもしれないが、ラーメンの麺でゆで過ぎは有り得ないと思っている私にとってはちょっとこの麺は厳しい。というかそもそもラーメンの麵じゃないし。
付け合わせの具も一通り食したが、悪くなかった。しかし、チャーシューを一口噛んだところ、味は普通に美味しかったのだが、中が結構ピンクだった。肉の色なのかもしれないが、当時インドに来てまだ数週間の私は、ちょっとこのチャーシューを食べるのはリスキーだと判断した。
唐揚げに至っては、もうサーブされた段階でなんだこれ?となっていたのだが、一口かじってみるとこれは唐揚げではない。チキンナゲット?に近いような感じ。勿論もれなくスパイシーな味付け。そしてお味も、唐揚げを想定していたギャップとかは全く関係なく、しっかりあまり美味しくない。これはちょっと箸がすすまないぞ。。。
結局、頑張って食べたのだがどうしても食べきれず、ちょっと残して退店してしまった。
再チャレンジ
後日、友人がMENSHO TOKYOを訪れたという話を聞いた。彼女は"まぜそば"を注文したらしく、ふつうにおいしかったよ、とのこと。確かにあの麺は、まぜそばであれば輝くかもしれない。早速再訪して混ぜそばを頼んでみた。
サーブされて早速まぜまぜ。具も私の好きな具ばかりで期待値が上がる。口に運んでみると、うん、確かにふつうに美味い。それでも尚ちょっとゆで過ぎだが。でも、そこまでまぜそばが好きなわけでも無いし、これだったらエアロシティやグルガオンに行く用事があった際に美味しいラーメンを食べるかな、という感じ。
感想
多分、そもそも日本人がターゲットでは無いのだろう。Greater Kailashマーケットに日常的に行く日本人はそもそも少ないし、麺の感じとか唐揚げの感じとか味付けとかも全部インド人向けに作っているものなんだろう。日本で大成功しているMENSHO TOKYOさんが若し日本人向けに成功したいのであれば、日本でやっているものをそのまま持ってこれば日本人マーケットはがさっと取り込めるはずだ。でもそうしなかったのは勿論理由が有って、インドマーケットを真剣に開拓しようとして挑戦した結果なのだろうと思う。テーブルクロスに"楽しい"っていう怪しい日本語が書かれていたのを見ると、日本の本社と連携が全然取れていないんでは?という邪推もしてしまうが。。。
いずれにせよ、いつの日かインド人が行列を作るほどの人気店になることを祈っている。
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