カジューのインド徒然草

インド(ニューデリー在住)。旅行記を中心にインド生活を綴る。ヒンディー語も勉強中。20代中盤のインド大好き若手駐在員の徒然なる日常を書き記します。

2023年のクリスマスイブはオールドデリーにて。

2023年12月24日、私たちはオールドデリーにいた。インドにいると中々クリスマスというイベントを感じにくい。都市部にあるモールに行けば、モールの敷地内に大きなクリスマスツリーがあったり、クリスマスフェアのようなものをやったりしているので、日本と変わらないようなクリスマス感を味わえるのだが、デリーの普通の街並みの中ではクリスマスを感じることはほとんど無い。

 

しかしこの日は休みだったので、折角なのでどこかに出かけようという話になった。さて、どこに行こうか。グルガオンまで出かけておしゃれなカフェに行って、夜には日本食を食べてもいい。ちょっと遠出して、アグラとは言わないまでも観光地まで出てもいい。さてどうしようか。

 

オールドデリーに行こう。」細かい話の流れは忘れてしまったが、今年のクリスマスイブは、世界でクリスマスから最もかけ離れた街と言っても過言ではない、オールドデリーに行くことにした。大きく目的は3つだ。1つ目は、オールドデリーにあるKarim's Hotelでご飯を食べること。2つ目は、地味にこれまで行ってなかったデリーの観光地、ラールキラーに行くこと。そして3つ目は、オールドデリーでクリスマスツリーを探すこと。これが今回のオールドデリー観光の3大目的だ。ちなみに家からオールドデリーまでは7~8km離れており、普通の道の込み具合でリキシャだと大体30分くらいだろうか。夜ご飯は、Greater KailashというマーケットにあるDIVAというレストランに行ってきた。こちらも美味しかったので記す。最後に、次の日のクリスマス当日、グルガオンで出会ってしまったかわいすぎる子犬の写真も載せちゃいました。

 

Karim's Hotel

まずはKarim's Hotel(Karim's、カリムズとも呼ばれている)について。カリムズはデリーのインド料理を語るうえでは欠かせない店の一つである。

Karim's - Wikipedia

創業は1913年の老舗で、元々はムガル王朝の宮廷料理人として仕えていたとある料理人がムガル帝国崩壊後にオープンしたレストランが発祥。オールドデリーの超有名観光地、Jama Masjidのすぐ隣にある為、デリー観光の際には是非訪れるべきお店だ。

カリムズ店内。店は広く、長時間並んだ経験はない。

このお店では、なんと言ってもチキンビリヤニとバターチキンカレーが絶品だ。チキンビリヤニはやや辛口だがご飯の炊き加減も丁度良く、口に運ぶと様々なスパイスの香りが広がる。

チキンビリヤニ。色々なビリヤニを食べてきたが、カリムズのチキンビリヤニが一番おいしいかも。

絶品バターチキンカレー。トマトの香りが口いっぱいに広がる、独特な味付け。

カリムズを出て、オールドデリーの街並みを歩く。カリムズがあるジャーマーマスジッドのエリアからラールキラーまでは歩いて10分程度。オールドデリーは、本当に特殊な街だと思う。我々外国人からすると、1時間歩いただけでへとへとになってしまう。喧騒、混雑、悪臭、物乞い、騒音、むせ返るような砂ぼこり、全てがこれ迄生きてきた環境と違い過ぎるからだ。また、クリスマスイブだからといって彼女がちょっとおしゃれな格好をしていたので、かなりインド人にじろじろ見られることも多かったので、さらに疲弊することになった。

 

ラールキラー

歩いて、ラールキラーに到着。途中、物乞いの子供に囲まれたり、首なしの鶏が何十匹も吊り下げられている店の前を通ったり、オールドデリーらしさ(所謂インドらしさ)を痛感しながら到着。

この日は休日ということもあり、とても混雑していた。年末年始シーズンでもある為、デリー以外の地域からのインド人観光客も多くいた。外国人観光客はわざわざクリスマスイブにオールドデリーにこないのだろう、ほとんど見かけなかった。

入場の前に荷物検査があるのだが、これも列の一番後ろから並んでいると横入りしてくるインド人がいるので、注意する。こういう小さなイライラが積み重なると、折角のお出かけが楽しくなくなってしまうと思いつつも、ちゃんと言わないと自分の中でももやもやしてしまう。難しい。

ラールキラーはこれ迄外からしか見たことが無かったのだが、近くで見てみると、やはり迫力がある。城壁の大きさ、堀の深さ、日本では見ない色の城というインパクト等、一度は訪れる価値はあると思った。実を言うと、アグラ訪問時にアグラのラールキラー、アグラ城を訪れたところ余りに期待外れだった為、デリーのラールキラーもちょっと敬遠していた。しかし、今回のきっかけで訪問することが出来て良かったと思った。

インドの観光地にある博物館や歴史資料館などを見ると、ムガル帝国時代の絵にはよくこのデリーのラールキラーが出てくる。それを見てからこのラールキラーを訪れると、この地の歴史を感じられてとても良い。話は脱線するが、ムガル帝国時代の絵の説明を見ていると、今でも使われている地名(例えばチャンドニーチョウクとか)が出てくるので、デリーという街の歴史の古さを感じる。

ラールキラー外壁。観光客でごった返しているのがわかる。

正面入口。

城壁の大きさが分かる。

城壁から内部に入るまでにはお土産屋が立ち並ぶエリアがあり、ここもかなり混雑していた。母親とおぼしき女性が、子供の名前を泣きそうになりながら叫んでいるのをみて、迷子になってしまったのかと想像する。ここで迷子になってしまったら探し当てるの大変だな、と思い、とても心配になった。

内部に続く道はかなり混雑している。両脇にはお土産屋が立ち並ぶ。



城の内部には、インド的な美しさの建物が並んでいた。

広大な敷地には緑も多い。そのなかに、ぽつぽつと歴史的な建造物がみられる。

タージマハルでも見たような、インド的な美しさの建物。

建物と、その前にいる子供。風景を撮っているふりをしてこちらを盗撮してくる。まあイライラする。

君、絵になるなあ。

ラールキラーの中をぶらぶらしていると、子供集団に後ろをつけられ、なんかこそこそ話され、写真を撮られた。(上記写真の子供ではない。)むかつくので「おい」と言いに行くが、逆切れした感じで言い返してくる。立ち止まって前に行かそうとするが、そうするとこいつらも立ち止まる。本当にいらいらした。

何がやばいって、この子供たち、近くに親がいるのだ。本当に親は何やってるんだと思う。この経験から、何か家族連れの子供集団に嫌なことをされたら、親に対して「ちゃんと無学な子供を教育しなさい。」と言うようにしよう、と心に決めている。でも問題は、こういう親は親自身の感覚がおかしいので、何言っても響かないこと。言っても分からないやつには悪意で対応しようと今の自分は思ってしまっている。よくないとは思いつつも、それが現時点で自分の精神を保つのに一番有効だ。

 

MISSON: クリスマスツリーを探せ

結論、オールドデリーにはクリスマスツリーは有りません。家からオールドデリーに到着するまでの道も注意深く見たし、街中を確りと見てまわったが、なんと一本のクリスマスツリーも見つけることも出来なかった。なので写真はありません。。。

ラールキラーから出て、Uberを呼んだのだが、この辺りは道が混雑しまくっていて、自分のUberを見つけるのはほぼ不可能。そしてこのあたりUberドライバーは英語が全く使えない人が多いので、そうなると出会うのはかなり難しくなる。今回もUberドライバーを30分近く探した結果、結局見つからず、流しのリキシャに乗ることに。オールドデリーは人も多く、じっと見られることもかなり多いので、ただ車を待っていたり探したりするだけでどっと疲れてしまう。ちょっと落ち着いたところに行こう、と思いKhan Market(カーンマーケット)のスターバックスに避難した。

カーンマーケット。オールドデリーとはうってかわって落ち着いた場所だ。オールドデリーで経験したムカつきや心のざわざわを落ち着ける。

 

DIVA Restaurant

折角のクリスマスイブなら、イタリアンを食べようということでニューデリーでは有名なイタリアンレストランへ。イタリア大使館の中に、会費を払わないと入店できないレストランがあるのだが、ここはその系列店。我々の家からこの店があるGreater Kailash(GK)マーケットまでは、混んでいなければリキシャで15分くらいで到着する。このマーケットにはスタバも有ればBlue TokaiもあればMENSHO TOKYOというラーメン屋も有れば、というとてもおしゃれなマーケットだ。予約はしていなかったのだが18時くらいに入ると、一席空いていたので、すぐに座れた。アラカルトでクリスマスっぽいメニューを注文。店でもクリスマス特別メニューを提供していたので、その中からも何品か選んだ。

 

ヤギの乳で作ったチーズ。独特な匂いが特徴的だが美味しい。

左がチキン。右がほうれん草のラビオリ。これがとても美味しかった。

クリスマス感の強いデザート。

とても美味しかった為、この後も何度かランチなどで利用している。とくにアスパラガスのリゾットは絶品だった。

 

その後、お昼にオールドデリーで見つけられなかったクリスマスツリーを見に行こう、ということでSaketにあるモールへ。

クリスマスツリーと、写真を撮る為にごった返す人たち。オールドデリーから10kmも離れていないのに、これほど人々の行動に違いが有るのは本当に面白い。

 

日本にいるときには経験できないようなクリスマスを体験できました。

 

ちなみに

ちなみに次の日、クリスマス当日はグルガオンに行ってきました。そこで、何とも可愛すぎる子犬に出会ってしまいました。この後も色々な犬と触れ合っていますが、この時のわんちゃんを超える可愛さはいません。。。持って帰ればよかった、とか思っちゃいます。真剣にインドで犬を飼うことも考えましたが、色々なハードルが有って難しいですね。。。

人懐っこく、我々の後を付けてくる。

しゃがみこむと寄ってくる。

そんなクリクリおめめで見つめないで。

 

よく見ると周りにも子犬がいっぱい。お母さんのおっぱいを吸っているのを見て、これは持って帰れないな。。。と思った。

 

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