カジューのインド徒然草

インド(ニューデリー在住)。旅行記を中心にインド生活を綴る。ヒンディー語も勉強中。20代中盤のインド大好き若手駐在員の徒然なる日常を書き記します。

第16回インド旅行記 ウダイプル再訪その1

Lake City、王宮都市ウダイプルの再訪

2024年1月末、私と彼女と、私の同僚の女性の3人でウダイプルを訪れることになった。これ迄も何度か計画していたのだがスケジュールや体調の都合で実現しなかった。2023年10月のウダイプル訪問以後、ウダイプルの美しさの虜になり、必ず再訪しようと思っていた。インドでは1月末に、共和国記念日(Republic Day)という祝日がある。このおかげで、金土日の三連休が出来たのでどこかに旅行に行こうと考えていた。彼女ともずっと行きたいと思って話していたウダイプルにこの機会に行こうと思い立ち、この機会にずっと旅行に行こうと話していた私の同僚も誘っていく事にした。

 

第3回インド旅行記 ウダイプル(Udaipur) - カジューのインド徒然草 (hatenablog.com)

前回(2023年10月)訪問時ブログはこちら。

 

前回のウダイプル旅行記にて詳細は記述している為、今回は前回訪問時に行けなかった所を中心に記載する。なお、今回のウダイプル旅行はナーグプル訪問の1週間後にあたるが、ナーグプル訪問後ずっと体調が悪い状態が続いていた。結果的にウダイプル旅行中に悪化し、1日目には恐らく高熱が出たまま旅行を続けることになった。途中声が殆どでなくなり咳も止まらないなど体調の面でかなりしんどかったが、楽しかったので良し。ウダイプルから帰ってきてまた1週間ちかく体調を崩し続け、彼女も一時39℃近くの熱がでたのだが、まあ楽しかったので良し。ちょうどこの時期、他の日本人の知り合いも体調を崩している方が多かったので、大気汚染の影響なのだろうか、そういう時期だったのだろう。

 

到着

この日の朝は早く、朝6時デリー発の飛行機でウダイプルへ向かった。この日はRepublic Dayだった為交通規制も予想されたが、朝早かったことも有り殆ど影響は受けなかった。1時間半のフライトを終えてウダイプルに到着すると、我々一同は空気の綺麗さに驚いた。デリーからそう遠くない都市でここまで空気がきれいなのかという驚きと、やはりデリーは人間が住むには空気が悪すぎるという気づきがあった。今回も、デリー空港のように客引きがいないことにまた驚いた。前回の訪問の際は私の友人であるアクシェイに車で空港まで迎えに来てもらったので気づかなかったが、空港からはUberを使うことが出来ないようだ。空港でプリペイドタクシーを使い、ホテルまで向かう。予約していたホテルは旧市街にあり、旧市街の奥にはタクシーが入れないため、手前で降ろしてもらって3分歩と歩いてホテルへ到着。今回もホテルはネットで予約した。前回宿泊したLake Shore Restaurant & Hotelはホリデーシーズンということも有り、2週間前に連絡したのだが既に部屋は埋まってしまっていた。なので今回はThe Red Pier by Downtownというホテルを予約した。このホテルは、Pichola湖のほとりにあるのだが、Lake Shore Restaurantとは反対側で、City PalaceやJagdish Templeの近くに位置する。お値段もリーズナブルだったが、ホテルの内装もとてもきれいで、シャンプーや歯ブラシなどのアメニティも充実していて結果的に申し分のないホテルだった。特に女性2人との旅行ということで、いつもの一人旅であれば安くてただ寝るだけのホテルを予約するのだが、今回のホテル選びは意外に気を使った。Booking.com等で洗いざらい部屋を検索し、GoogleMapの口コミなども参考にして外国人観光客からの評価が高いホテルを選んだ。実際に部屋に入るまでドキドキだったが、入ったらかなり良かったので一安心。

 

Jagdish Temple

ホテルには朝の8時ごろには到着してしまったので、まだ部屋には入れないとのこと。荷物だけ預けさせてもらい、ホテルから近くの観光地である、Jagdish TempleとCity Palacを回ってしまうことに。

寺院の入り口には象の石像がある。

お寺の外壁はヒンドゥー教寺院特有の繊細なデザイン。

冬だから?服を着ている。ヒンドゥー教寺院の神様の目ってなんでこんな怖いんだろう。

前回同様、工事中なのか保全の為なのか工事現場のような足組が為されているのが残念ではあるが、大規模かつ歴史のあるヒンドゥー教寺院ということで、見どころ満点。

 

City Palace

City Palaceの開園は9時からなのだが、8時50分ごろに着いてしまった。やや時間が有ったので、Palceの入り口までの道にある小さなヒンドゥー教寺院をちらちらと見た。長い階段の所に何匹かわんちゃんが寝ており、とても微笑ましい。

君たちはなぜそこにいるんだ

街の小さな寺院に描かれていたガネーシャ



9時になったので、City Palaceに入る。私は2度目だが、この美しさと豪華絢爛さには驚かされる。これ迄色々な都市を訪れてきたが、ここまで豪華な宮殿は他に見たことが無い。ウダイプル王朝の財源がどうなっていたのか、本当に気になる。

王宮の外観。天気も良く素晴らしい眺め。

内部中庭も落ち着いた雰囲気。朝早く訪問したこともあって他の観光客も少なかった。

ティファニーブルーのような部屋。各部屋ごとにコンセプトが違って面白い。

豪華絢爛。

どういう表情?

窓を覗くと絶景が見える。この湖、人工的に作られたというのだから驚きだ。

City Palaceの中庭には象のモニュメントがあるのだが、これはただモニュメントとして置かれているわけでは無く、昔はこのCity Palace内部に象がいて、観光客も乗ったり触れ合ったり出来ていたようだ。City Palace内部に100年前のCity Palaceの写真が展示されており、そこにはCity Palaceの庭園で象と戯れる観光客の姿があった。

City Palaceに入る際に目にする象のモニュメント。昔は本物の象がいたっぽい。

一通りCity Palaceの中を見学し終えたのところで、既に11時を越していた&朝食をまともにとっていなかった為、食事をとることに。City Palaceの中庭にはCity Palaceを眺めながら食事をとることができるレストランがある。調べてみるとイタリアンの食事が有名とのことで、入ってみた。夫々リゾット、ペンネ、ピザを注文。暫くすると、既に私以外の2人の食事はサーブされた。どうやら味もしっかり美味しいらしい。ただ一向に私のピザが来ない。そのまま席で待っていると、私の顔をみたオーナーが従業員に「おいピザはどうなってる?」と慌てた表情で話しているのが見えた。私が店員に「まだピザ作ってないの?」と聞くと「Pizza is coming」とか言う。いや、今めっちゃ慌ててたの見えてたし。結局そこから体感10分近く待った。謝罪の一言も無いので、ちょっとムカつきながら待っていると、やっと持ってきたと思ったら「Enjoy」の一言。めちゃくちゃに文句を言ってやろうと思ったけど、同僚も来ていることもあり、雰囲気を悪くしたくなかったのでやめておいた。ちゃんとごめんなさいが言える大人になりたいと思った。

 

Jag Mandir

我々がいたレストランの直ぐ横から、City Palaceの奥にあるホテルを通過して、裏側からPichola Lakeを眺めることができる(入場料50ルピー)。

City Palaceの裏側から湖を眺める。左に見えるのがTaj Lake Palace。最初はここに泊まろうと思ったのだが最低一泊5万ルピーとのことで断念。

また、何とそこからボートに乗ってPichola Lakeを周遊することができる(600ルピー)。せっかくなのでボートに乗ることにした。

ボートに乗って湖から眺めるCity Palace。

また、このツアーではPichola Lakeに浮かぶJag Mandirというお寺(?)も訪れることができる。ここがかなり良い場所だった。湖を見ながら座ってゆっくり時間が過ぎるのを楽しんだ。

湖の上に浮かぶ寺院。中央に見えるのがJag Mandir。但しもはやメインはお寺ではなく、併設されているカフェ。

ベンチに座って湖を眺める事が出来る。ボートに乗るのも600ルピーかかるので、観光客の質も高め。ゆっくりと観光できる。

中にはこのような庭園も。インドとは思えない。

 

インドとは思えないその2。

 

ボートに乗る際、またインドならではのムカつきを経験した。ボートに乗る為に明らかに一列に並んでいるのだが、ある家族が思いっきり割り込んで並ぼうとしてくる。最近の私は、ちゃんと注意する。「ちゃんと後ろから並べ。」と言うと、「私たちも先にいたのよ」とかなんとか。母親はもうどうやっても前に行きたがっていたようだが、娘はちょっと後ろに入った。親がこれでどうするんだよ、と思う。こういうしょうもないムカつきがインドで生活していると結構多いのだが、確りその場で注意してもやもやを持ち帰らないことが大事、と今の自分は思っている。

 

Jag Mandirから再度ボートに乗ってもと居た場所に戻って来た。そのとき、私の体調がすぐれないこともあり、また朝早く(起床は3時代)疲れがたまっていたこともあったので、一旦ホテルに戻って1時間ほど休憩することに。既にチェックイン可能な時間になっていたので部屋に入ると、部屋の清潔さから広さから、とても良いホテルであることが分かったので、とてもほっとした。

正直この時、私は顔は赤いわ体はだるいわ足は重いわで、かなりの高熱が有ったと思う。1時間休んで、夕方からはそんなに遠出する予定もなかっので、頑張って外に出ることに。橋を渡って反対側にあるLake Shore Restaurantでゆっくりと景色を見ながらお茶をすることにした。

 

Lake Shore Restaurant

前回訪問時にとてもよくしてくれたアクシェイの友人であるオーナーと従業員に再会。色々とご飯をサーブしておもてなししようとしてくれるが、夕食は別の場所で食べる予定だったのでお断りして、チャイやフレッシュライムソーダなどを注文。私の体調が悪そうなことを心配してくれたのか、野菜のコンソメスープや追加のチャイなども出してくれて、本当に有難かった。やはりこのレストランからの眺めは、最高だ。

店内の雰囲気。湖に突き出した席からの眺めは絶景。

眺めているだけで心が落ち着く。



ガートでゆっくり

その後、レストランの近くにあるガートに向かった。外国人観光客は入場に100ルピーかかる。ここからはPichola Lake越しのCity Palaceを眺めることが出来る。湖に面している会談に座って、湖を眺めながら落ち着いてみんなで会話を楽しんだ。

我々の前には、ショート動画を取るインド人若者集団がいた。

ちょっと恥ずかしがりながらショート動画撮影中。背中には”春夏秋冬"の文字が。

また、目の前を船が通ると小さな波が来るのだが、それを楽しむ子供たち。そして、その真似をする若者たち。

お尻の下に靴を敷くスタイルは、真ん中の子供が発明した。そこまでして足を水につけたいか。

色々な人がいるなあ、となんだか感慨深かった。

 

Restaurant Dream Heaven Haveli

ディナーは、Pichola Lakeを上から眺められるようなところに行こうと思い、地球の歩き方に乗っていたDream Heavenというレストランに行ってみた。

入口の趣はなかなか。階段を上がって屋上にあるレストランに向かう。

既に先客が1組いた。高いところから眺めるPichola Lakeの景色は最高だった。

レストランからの景色。夕焼けと湖の美しさが合わさって素晴らしい。

かなり夜も更けてきた。対岸の街がライトアップされはじめて、また違った美しさを感じられる。

完全に日が落ちるまでここにいた。


ご飯の味も悪くはなかったが、ちょっと辛すぎるのと、我々のおなかがそれほど空いていなかったことも有り残してしまった。歩いてホテルに戻り、就寝。解熱剤を飲み、次の日には体調が治ってますように、と願って就寝した。

 

書いていると1日目まででかなりの文量になってしまったので、2日目以降は次回の投稿に分けることとする。

 

*掲載している写真に映る方には掲載許諾を頂いています。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村